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鋳物屋雑感
鋳物屋という視点から見た、鋳物技術、鋳物業界、ユーザー、海外等についての雑感を不定期に更新するコラムのページです。

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「基礎産業の実力」

随分と久し振りの書き込みになります。ご容赦を!
さて、日本の製造業は世界トップクラスと思います。特に自動車を筆頭に機械系は世界一ではないでしょうか。さて、その世界一は何故に実現し今後もその実力を維持できるのか?05年暮れ頃から、「どうも、基礎産業の強さが大きな原因である」と言われ始めました。鋳造・鍛造・プレス・金型・熱処理・メッキ、といった、いわゆる素形材産業が世界に冠たる実力があるから、優秀な機械が生産されるのです。
 しかし、我が鋳物業界を含め、これらの業種は3K・5K産業などと呼ばれ、全く人が集まらない。【現代は中国でも都会の人は鋳物屋には勤めない】一時は、今後日本での存続が厳しい産業と軽視されていた時期がありました。ところが、ここに来てその実力が認識され重要視されてきたことは我々としては溜飲の下がる思いです。
 ただ、これら基礎産業は圧倒的に中小企業が多く、脆弱な体質である。経営体質を何とか強化せねば、業界が疲弊すれば将来日本の国力が衰えるという危機感も出てきました。そこで国を挙げての強化策が打ち出されております。例えばお互いの無知やこれまでの慣習により不利な取引を強いられてきたこと等も指摘されており、ユーザーと下請業者両者に対する指導も開始されております。
 しかし、商売というものは結局は自分で自社を何とかするしかないものと思います。法律や大きな力に助けてもらうだけでは保護産業になってしまい、かえってその力が弱体化することは、他産業の歴史を見ても明白です。魅力ある商品を作り、それを支持して頂く良い顧客と取引する。そして自社の経営体質を強化し自ら成長し存続する。どんな商売もこれが王道ではないでしょうか。売りも買いも対等であります。実力は自分で鍛えて行くものです。それを忘れないようにしたいと思います。

[2007/04/10]
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